肩甲骨が健康のため、姿勢・スタイルのために重要だということはテレビや雑誌でも言われていることなので皆さんもよくご存知ですよね?
ただ肩甲骨が動く、肩甲骨を動かす、肩甲骨から動かすということの違いがあまり分からない方も多いので書いてみますね。
【肩甲骨が動くとは】
本来、腕を動かせば肩甲骨は動きます。
だいたい60度くらいのところから肩甲骨が動きを助け腕が上まであがるような構造になっています。
普通に腕を上げたりしていると勝手に動くことになります。
問題は日常生活で60度以上に腕を上げることがほとんどないことです。デスクワーク、PC作業、家事、スマホ、読書…どれも肩甲骨を動かさずに出来る動作なので結果的にかたまってきてしまいます。
背中でも特に上背部にお肉が・・・という方は、こういう理由ですね。
【肩甲骨を動かす】
「肩甲骨を動かしましょう~」とテレビでもよくある体操がこのレベルになると思います。
肩甲骨はそれ自体で上下左右に動かすことができます。
もしくは腕を意識的に上に伸ばしたり、後方で腕組みして左右の肩甲骨を中心に近付けたり、腕を横に広げることなどすることで肩甲骨を動かすことができます。
肩甲骨なんかあったんや~!と気付き、意識的に動かせることができるなんて…と思われた方も多いです。
これをすることで日常ほぼ動かせていない肩甲骨周りをほぐすことはできると思います。
上背部のお肉は肩甲骨を動かすことを意識的にやることで少しずつ変化していきます。
ストレッチや他動的なマッサージもこれに当てはまりますが、本当に大切なのは次の項目です。
【肩甲骨から腕を動かす】
これはなかなか理解できていないトレーナーや施術師の方も多いようです。先日スポーツ指導している方と話をしても、???でした。
実はこれが一番重要なところで、ココチラボの特徴なのだなと改めて気付きました。
武道ではこれも肝ではありますが、テニスや野球・ソフトボール…どんなスポーツでもケガしにくく、肩を痛めない、体幹を最大限に生かせる使い方です。
腕を肩から動かすか、肩甲骨(中心)から動かすかの違いです。これはカラダで意味を理解することと、動かし方の練習が必要です。
他動的にその部分が動くというのと、自分で自在に動かせるのとでは全く違う次元です。
スポーツ以外でもこの使い方を知っていると肩甲骨周りや首周り、肩がこるなどがなくなり、50肩40肩の予防にもなります。
使えていない部分が多くあることに気付いたり、自分のカラダなのに上手く動かせないことが、とても面白くなってきますよ。