勝敗があるものへの取り組み方
「勝つこと」「楽しむこと」
僕自身は高校時代吹奏楽部でコルネットという楽器をしていました。毎年夏は「吹奏楽コンクール」があり、クラブ全体で一年のうちで一番熱の入る時期でした。
公立高校の中では、わりと上手い方で高校三年生の時には地区の金賞を経て、関西大会出場は逃したものの、府大会の金賞を取り、とても良い思い出として残っています。
必ずと言っていいほど、夏が近づきじわじわ熱を帯びてくるときに「やるからには勝つ!」の人と、「楽しんでやれば良いじゃない」という2グループに分かれます。
学生時代のクラブではその部分も泣き笑いの青春の思い出として残りますが、大人にやって始めるスポーツ「ママさん◯◯」なんかでも同じじゃないでしょうか?どの世代でもあるものだと思います。
共通の視点を見つけよう
「やるからには勝つ!」と「楽しんでやれば良いじゃない」の間には極端すぎるくらいの、お互いの言葉の壁があります。
「楽派」からすると、勝つ!という言葉がいや。そんな音楽になってしまう。楽しんでやる方が良い音楽になる。
「勝派」からすると、楽して勝とうとするな!勝ちを求めるから良い音楽になる。
二つとも良い音楽を作り「金賞」を取りたい気持ちには変わりないんですよね。ただその中でもあまり努力したくない人や、とりあえず気合いだけの人もいるのが現実で(汗)、そこは別の問題だったりします。
「勝ち負け」は実際「努力」はもちろんですが、「運」も影響します。相手の失敗で勝つ場合もあります。それを自分の実力がある!(運も実力のうちとは言いますが)と勘違いするのも違う気がします。
今僕が思うことは「自分が納得できる演奏(プレイ)かどうか、そこまで追求するかどうか」が大切なのではと思います。
成長を求めると、どちらも納得
自分が納得できることは「成長」につながる
「自分が納得できる演奏(プレイ)」には、必ず「成長」があります。弱点は何か?もっと表現できるところはないのか?そこに向き合うことから始まります。
これは弱点をダメなところとして人から指摘されると落ち込みますが、伸び代として指摘されると「成長」ととらえます。この辺りは指導者の腕の問われるところです。
その「成長」が結果として、良いプレイに繋がり、最大限自分の「成長」を発揮できたとしたら、勝ち負けに関係なく清々しい気持ちで終えることができます。
もちろん吹奏楽のように個人競技ではなくチームのものは、ダメだった場合人のせいにしたい気持ちも出てきますが、個人個人の成長は勝ち負け以上に価値のあるものだと思います。
成長が本当の喜びを作る
「勝ち」ではなく、一人ひとりの「価値」を高めることに力を注ぎ、「楽」ではなく、一人ひとりの「成長の楽しさ」を作る。
そこには人間関係、対話が大切です。
相手を受け入れること、一緒に考えること、正直に言い合えること、否定ではなく伸び代という理解、ちょっとした感情や言葉の捉え方に反応しない、などを踏まえれば可能だと思います。
新しいことや何か課題になっていることができるようになることは、とても満足度の高い楽しさがあることと気付かせてもらっています。目が輝いてくるんですよね。
年齢に関係なく、人は「伸び代」だらけです。自分の体にはこんな価値が残っているんだということを一緒に発見し、成長をしっかりと楽しんでいただけたらと思います。
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